社葬とは、会社が中心となって葬儀を取り仕切ります。その対象となるのは、故人が会社の社長や会長であったり、重要な役員、創設者など、会社に対して特別な功績を残した人の場合です。遺族と会社が協力しておこないますが、葬儀の費用は基本的に会社が全額負担しますが、故人の生前の役職や、職歴などを考慮して、遺族と会社で負担割合を話し合われることもあります。
その費用の総額は、式の規模にもよりますが、おおよそ、1000万円?3000万円程度と言われています。社葬が行われると決定されると、葬儀委員長が選出されます。多くの場合、会社の社長や、役員クラスの人物が選出されます。
会社が大規模であると、葬儀委員長とは別に、一般社員が中心となった争議実行委員会が設置されることもあります。個人葬や一般葬では、喪主と施主を故人の配偶者や長男、長女などが専任する手段と、葬儀会社に施主を委任するケースが多いですが、社葬の場合は、喪主を遺族の代表者が務め、施主は葬儀委員長となります。
その後の流れとしては、遺族の意向を確認し、葬儀内容やその規模、日程、装備が初の決定をします。その後、関係者への通知をし、通夜・告別式・事後処理という流れです。特に、葬儀や告別式については、一般的な葬儀と同様に実施されます。葬儀の宗派に合わせて読経やお焼香、玉串奉奠、献花をします。合わせて、弔辞の拝受や弔電の披露なども実施します。この時の挨拶は、喪主と葬儀委員長それぞれが行います。